近年では日本の歯科治療でも、ようやく虫歯治療の為だけでなく、歯周病治療や予防・メンテナンスの為の通院というスタイルが普及してきました。しかし世界のトップをいく予防先進国であるスウェーデン国民の歯科定期健診受診率が90%である事と比較すると、日本の定期健診受診率は10%程度で、まだまだ国民全体に浸透しているとはとてもいえません。
スウェーデンスタイルの歯科治療というのは、一言でいえば、一度完璧に治療して良好となった口腔の状態を、定期的な予防・メンテナンスを継続することにより、一生涯保ち続ける治療スタイルと言えるでしょう。その為、治療済みの歯の再治療はほとんどありません。それに対して日本の歯科医療では、いまだに痛む歯だけの応急的治療や、一度治療した歯を何度も治療をやり直し、最後は抜歯に至るなどという事も珍しくありません。
当院では、継続的で確かな研究に基づいたスウェーデンスタイルの歯周治療を取り入れ、正確で確実な検査法や治療法をご提案致します。すなわち、出来るだけ抗生物質などの薬に頼らず、安全・確実で最小限の侵襲をもって最大の効果を目指します。
日本の歯周治療で今現在、主流となっている歯根表面の過度の切削や、レーザー照射、過剰な外科手術、抗生物質を服用するのが主の内科的歯周治療などは取り入れておりません。生体への過度で不必要な侵襲は良いわけはありませんし、抗生物質による治療法は効果が期間限定的で、副作用や耐性菌の出現の可能性を考えればとても推奨できません。
スウェーデンスタイルでは生体に不必要な侵襲や薬物の応用を決して良としません。あくまで歯周病の主原因であるバイオフィルムを確実に取り除き、その後のメンテナンスによって良好な状態を一生涯継続するという理想的なスタイルを目指します。今では当院の通院患者の約8割は定期健診による予防・メンテナンスを目的とした患者さんで占められています。