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院長のつぶやき

第43回(平成27年4月13日)
「イメージと中味」

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「イメージと中味」

春、桜も散り始め、後はGWを待つばかり、みなさん早く景気が良くなるといいですね。

さて、みなさんはどういった基準で数ある中から医療機関を選んでいるでしょうか。

例えば歯科でいうと、一般的に聞かれるのは「待合室や駐車場に人や車が溢れている」「建物が綺麗で、新しい機械が揃っている」「ショッピングセンターの近くなど、人の集まる目立つ場所にある」等の基準で選んでいる場合が多いのではないでしょうか。

しかし問題は、その抱くイメージと中味が伴っているかどうか、という所が重要なポイントだと思います。

なぜなら、いくら豪華な設備が整っていても、未熟な経験の人間が扱えば大した結果は出せないし、たくさんの患者さんが溢れていれば、一人一人の治療の内容は手薄になります。
ましてや待ち時間が少なくて回転が早ければ、治療内容が手薄になり、それがイコール自分の身に降りかかってきます。
ショッピングセンターの一角にある、すなわち通うのに利便性が高い、但し、経営者の負担するテナント代破格に高いので、もとを取る為に治療の内容よりも経営上の売上が優先となる。

上記のように、歯科医院の外観からの華やかさと、治療の中味の充実は必ずしも一致しません。
かといって、地味なら良いというものでもありません。
患者さんは口の中の病気をきちんと治したり、予防したりするのが一番の最終目的のはずですから、それがしっかりできる医院を医療の中味優先で、ちゃんと見分けるべきです。

それがわかっていても、一般の患者さんに治療の中味の良し悪しは判断が難しいと思います。
建物の外観からのイメージが華やかでも、必ずしも治療の中味が良いとは限りませんが、中味が優れていれば、治療や予防を長年継続する程お口の中の状況は快適に整っていくはずです。
逆なら継続する程、歯は年々減っていき、お口の中の状況はお粗末になっていくでしょう。


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