ページトップへ戻るボタン

院長挨拶

ご挨拶

21世紀を向かえた現在、世界の経済先進国における、健康及び美的観念の潮流として、歯の色や形態、歯並びと言った口元の美貌、いわゆる審美は必須条件となっております。
ところが、経済的には世界トップクラスである日本人の口元の美意識は一流と言えるでしょうか・・・。
他の先進国の人々は、髪型やメイクなどのおしゃれ、洋服や靴やバックなどの持ち物をブランド品で着飾る前に、まず口の中の健康や口元の美貌を完璧に整えます。
日本人のような八重歯が可愛いなどといった美的観念はありません。
逆に言うと、どんなに他の部分を飾っていても、笑ったときの口元に虫歯が目立ち、歯石はたっぷりとつき、歯は黄色く、歯並びはでこぼこし、周囲に口臭を振りまいていては、美男美女も台無しではないでしょうか。
日本人の歯の健康及び美に対する意識は他の先進国に比べて10年は遅れており、日本の歯科医は他の先進国の歯科医に審美歯科治療の話題において、あまり相手にしてもらえないのが現状です。
最近では海外に留学しようとする学生さんたちが、その直前になって慌てて歯の色や形を整えようとするといった話もよく耳にします。
そろそろ日本人も老若男女を問わず、うわべだけのおしゃれではなく、歯の健康とエチケットを兼ね添えた、本当の意味での美的観念をもち合わせることが必要な時代になってきているのではないでしょうか。

こだわり・モットー:健康保険でも良質な医療をご提供

当院では、健康保険の範囲内での一般治療においても、一人一人充分な治療時間をお取りし、患者さんの希望に沿ってよりよい治療法が選択できるよう、良質な医療をご提供できるように心がけております。
もちろん扱う材料や治療法は自費治療と異なってきますが、一つ一つの治療に時間を充分にかけ、その後の予防やメンテナンスをしっかりと継続していけば、保険治療でも満足のいく予後が期待できると考えています。
例え自費治療であってもその後のメンテナンスを省いてしまえば歯は長持ちしません。
そのため患者さんには少なくとも半年に一回のメンテナンスを薦めております。
今では当院では、通院される方の8割は、メンテナンスの患者さんとなっております。

患者様やクライアントといった呼称について

近頃、医療機関や医療に関連する企業が患者さんを呼ぶときの呼称として、「患者様、顧客、クライアント」と言った言葉が使われるのをよく耳にするようになりました。
一見、患者さんを敬っているように思われますが、私にはどうしてもそれらの言葉遣いが不自然に思われてなりません。
実際、一般の方に患者様と呼ばれることに対してアンケートをとってみると、「どこか商売的でイヤだ、なんとなくバカにされている感じがする」と言った声が大半で、決して快く思われていません。
「患者」と言う言葉は実際、精神なり身体のどこかをわずらっている者と言う意味であり、決して本来望んでその状態になっているわけではありません。
ましてや自分の身体に次々と病気を作って、医療機関のお得意様になりたいと思うわけがありません。
ですから、誰もが不本意ながら患者と言う状態になっているわけで、そういう意味合いからも患者様、顧客、クライアントという呼び方をして持ち上げ、一般のお客様と同等の考え方で接する理念に私は違和感を感じざるをえません。
ですから、どんなに立派な先生や企業であっても、患者さんを「患者様」と呼びだした時点で尊敬をする気にはなれません。
私なら早く患者さんと言う状態を脱して、素敵な健康人になられることを望みます。